英国の低成長がポンドの見通しにリスクをもたらす=NY為替
きょうの為替市場はドル安が強まっており、ポンドドルは1.29ドル台半ばに買い戻されている。ポンドに関しては、明日の英消費者物価指数(CPI)やリーブス財務相の春季予算案の提出が待たれる。
今月発表になった1月の月次英GDPは予想外のマイナス成長となっていたが、ストラテジストは英国の低成長はポンドの見通しにリスクをもたらすと指摘し、期待外れの成長が政府の税収を圧迫しているという。成長回復がなければ、秋にさらなる増税が行われるリスクが残る。利下げは経済見通しを押し上げるが、英中銀はインフレ圧力が依然として高いことを理由に慎重姿勢を崩していない。
同氏は、ポンドは英中銀の慎重な利下げ姿勢から引き続きある程度の支援を受けるという。しかし、英経済が低成長、苦戦する財政、低い企業信頼感、低い生産性成長との関連を断ち切れない場合、ポンドの相対的な魅力は薄れるだろうと述べている。
GBP/USD 1.2955 GBP/JPY 194.01 EUR/GBP 0.8344
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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