ユーロ圏HICP、今週のECBの利下げ裏付ける サービスインフレが鈍化=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となっており、ユーロドルは1.05ドル付近に上昇。本日の上げで再び21日線の水準を回復している。いまのところ1.05ドル台には慎重なようだが、1月中旬からのリバウンド相場は維持されている状況。100日線が1.0515ドル付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。
本日は2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の速報値が発表になった。ここ数カ月間、上昇傾向にあったユーロ圏HICPは2月に前年比で低下。特に注目のサービスインフレがさらに低下したことが注目される。2月のサービスインフレは3.7%で、1月の3.9%から低下。
エコノミストからは今週のECB理事会の追加利下げが確実視される内容ではあるが、4月以降については未知数で、ペースは緩めると見ているようだ。0.25%ポイントの利下げを今回実施し、年内にさらに計0.50%ポイントの利下げを予想。ただ、政策金利はすでに中立付近まで低下しているため、基本ケースは4月は一旦停止し、次の利下げは6月というシナリオを描いているようだ。
EUR/USD 1.0486 EUR/JPY 157.48 EUR/GBP 0.8253
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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