ユーロ、不透明なウクライナ停戦交渉で上昇抑制の可能性=NY為替
NY時間の午後に入って、ユーロドルの下げが続いているほか、ユーロ円も下げ渋ってはいるものの、158.65円付近と上値の重い展開が続いている。
ストラテジストは、ウクライナとロシアの停戦協議に対する不透明感から、ユーロドルが上昇トレンドに入るにはまだ早過ぎると指摘している。サウジアラビアで米ロのみでの協議が始まったが、何らかの進展があればユーロは上昇するが、短期的にはその可能性は低いという。
また、今後数週間のユーロのもう1つのリスクは、不完全な停戦交渉から生じる可能性のある、より高い財政赤字の見通しだとも指摘。欧州委員会が加盟国に対して、防衛支出を増やすために、財政ルール回避のエスケープ条項の使用を許可した場合、各国間の利回り格差が拡大し、リスクプレミアムの上昇からユーロは下落する可能性があるという。
EUR/USD 1.0443 EUR/JPY 158.73 EUR/GBP 0.8288
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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