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ドル円、一時141円台に下落 パウエル講演を受けて再びリスク回避が広がる=NY為替概況

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ドル円、一時141円台に下落 パウエル講演を受けて再びリスク回避が広がる=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円の売りが加速し一時141円台に下落した。142円付近に観測されていたストップを巻き込んで141.65円近辺まで急落している。午後になって行われたパウエルFRB議長の講演を受けて、市場にはリスク回避の雰囲気が広がり、ドル円を押し下げた。

 パウエル議長はシカゴでの講演で「当面は透明性向上を待つ状況が整っている」と慎重姿勢を改めて強調。また、関税が経済に与える影響は予想より大きい可能性が高く、インフレに及ぼす影響も比較的長期化する可能性にも言及したことから、市場は先行き懸念を強め、早期の利下げ期待も後退させている。

 議長はまた、「FRBの二大責務の目標が緊張状態に陥る困難なシナリオに直面する可能性もある」とも述べ、「そのような状況が発生した場合、経済が各目標からどの程度離れているか、およびそれらのギャップが埋まるまでの潜在的に異なる時間軸を検討するだろう」とも述べていた。

 短期金融市場ではなお、年内3回以上の利下げを織り込んでいるものの、エコノミストからは1回ないしは利下げなしの可能性も指摘されている。

 ユーロドルは再び上値追いの展開となり、一時1.14ドル台を回復。さすがに過熱感は否めず、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは73と買われ過ぎの水準である70を超えているが、戻りを試そうという気配はない。

 明日はECB理事会が予定されており、0.25%の追加利下げが確実視されている。本日は3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)の確報値が発表になっていたが、総合指数は前年比2.2%とECBの目標付近での推移となっており、ディスインフレの進展が示されていた。ECBが警戒していたサービス価格も前年比3.5%と、まだ高水準ではあるが、着実に伸びは鈍化している。

 これらはECBに安心感を与えそうだ。市場では、6月と9月にも追加利下げが実施され、ターミナルレート(最終到達点)は1.75%に落ち着くとの予想も多い。

 ポンドドルは上げが一服し、1.32ドル台前半に伸び悩んだ。しかし、下押す動きまではなく、底堅い値動きは継続。本日は3月の英消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、予想を下回る内容となっていた。エコノミストからは、英中銀にとって本日の英CPIは歓迎すべきニュースとの指摘が出ている。特に、サービスインフレが5.0%から4.7%に鈍化していたが、これは前向きな動きで、レジャーや宿泊業など幅広い分野まで広がっており、単一の要因による一時的影響ではなく、より持続的な傾向を示唆しているという。

 ただし、4月には一連の価格上昇で、総合インフレが3%超に上昇する可能性はあるものの、英中銀は依然として四半期ごとに利下げを継続する可能性が高いとも述べている。

 本日はカナダ中銀が政策委員会の結果を公表し、コンセンサス予想通りに政策金利を据え置いたが、カナダドルは買いの反応を示した。市場では40%程度の確率で利下げもあり得ると見ていただけに、今回の据え置きはカナダドル買いを誘発していたようだ。マクレム総裁は0.25%の利下げも検討していたことを明らかにしていた。ただ、総裁は声明で「今後どのような道筋を辿るのか、情報が増えるのを待つ間、政策金利を据え置くことを決定した」と説明している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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