ドル円は140.65円付近での推移=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は140.65円付近での推移となっている。本日も市場はトランプ大統領絡みでリスク回避の雰囲気が強まっており、米株式市場でダウ平均が1200ドル超急落する中、ドル円も下げを加速させた。
一時140.50円近辺まで下落する場面も見られるなど、140円を試しそうな気配が濃厚となって来ている。下値ではショートカバーも散見されるものの、141円付近にレジスタンスが形成されたようで上値を抑えている。
市場はトランプ大統領の関税政策のほか、パウエルFRB議長の解任を巡る発言に神経を尖らせている。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は市場が休場だった18日に、パウエル議長の解任を検討していると発言し、議長に対する米政権の不満が浮き彫りになっている。
それに輪をかけるように、トランプ大統領は本日、パウエル議長に再度利下げを要請。先週も同様の発言があったが、大統領は自身のソーシャルメディアへの投稿で、「多くの人が予防的な利下げを求めている」と述べていた。「エネルギーコストや食料品価格が大幅に低下している中で、インフレはほぼ起こらないが、パウエル議長がいますぐ金利を引き下げない限り、経済の減速は避けられない」とも付け加えていた。
ドル円は本日の下げで21日線から更に下放れしている。140円を完全にブレイクするようであれば、月足ベースでの三尊天井も形成され、テクニカル的には下値警戒感が本格的に強まりそうな気配も出ている。
USD/JPY 140.67 EUR/JPY 162.02
GBP/JPY 188.12 AUD/JPY 90.12
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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