アジア株 上海株上値重い、気まぐれトランプを警戒 メキシコ・カナダ関税なら当然中国にも
アジア株 上海株上値重い、気まぐれトランプを警戒 メキシコ・カナダ関税なら当然中国にも
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 20153.72(+227.91 +1.14%)
中国上海総合指数 3249.85(+5.48 +0.17%)
台湾加権指数 23273.03(+6.21 +0.03%)
韓国総合株価指数 2523.22(+3.17 +0.13%)
豪ASX200指数 8397.80(+50.41 +0.60%)
インドSENSEX30種 76649.81(-423.63 -0.55%)
アジア株はインドを除いて上昇。
トランプ氏が大統領就任初日に関税発動を見送ったことを受け、金融市場に安堵感が広がり米株先物が大幅上昇して始まったことからアジア株も上昇して始まるかと思いきや、トランプ氏が2月1日までにメキシコとカナダに25%の関税を課す計画だとブルームバーグが報じたことでムードが一変。貿易戦争とそれに伴う米インフレ再加速懸念が再燃している。上海株は一時マイナス圏に転落、香港株は上げをほぼ帳消しにした。ただ、その後は落ち着きを取り戻しており上海株はプラス圏を回復、香港株は上げ幅を拡大している。トランプ氏は一律関税の可能性はあるがまだ準備していないとしている。
トランプ氏は大統領就任を前に中国の習近平国家主席と電話会談したこともあり、中国とは貿易戦争を望んでおらず、対話・交渉を重視するようだ。ただ、気まぐれなトランプ氏のことだ。メキシコとカナダに関税なら中国に対しても関税を課す可能性がある。今後数週間は注意が必要だ。
上海株は小幅高、ひとまず関税回避で安堵感も上値は重い。ハイテクや不動産、金融、消費財の一角が上昇。原油安を受け中国石油天然気や中国石油化工、中国海洋石油などエネルギー関連は総じて下落している。
香港株は大幅続伸、12月13日以来の高値をつけている。自動車やハイテク、不動産、医療品など幅広い銘柄が上昇している。
約9カ月ぶりに取引を再開した不動産大手の碧桂園は21%上昇。碧桂園は164億ドルのオフショア債務の再編計画について2月末までに債権者と合意に達する見通しだと発表した。これにより香港証券取引所は取引再開のガイドラインの要件を満たしているとして取引を再開した。
執筆者 : MINKABU PRESS
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