東京株式(前引け)=反落、中東有事リスクを意識して買い手控えムード
19日前引けの日経平均株価は前営業日比287円99銭安の3万8597円16銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億9074万株、売買代金概算は1兆8112億円。値上がり銘柄数は576、対して値下がり銘柄数は968、変わらずは82銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、日経平均に高値警戒感が意識されるなか、前日の欧米株市場が軟調に推移したこともあり、利益確定の売り圧力が表面化した。中東での地政学リスクが再び高まっていることで買い手控えムードが強い。米国が近日中にイランに対し軍事攻撃を行う可能性が一部メディア報道で取り沙汰され、投資家のセンチメントを冷やした。アジア株市場も中国や香港、韓国など軒並み安くなっていることから、東京市場も押し目買いの動きは限定的なものにとどまっている。なお、全体売買代金は1兆8000億円台と低調。
個別ではサンリオ<8136>が商いを伴い上昇、任天堂<7974>もしっかり。日本製鉄<5401>が上昇、フジクラ<5803>も買い優勢となっている。ソシオネクスト<6526>が堅調、ルネサスエレクトロニクス<6723>も高い。セガサミーホールディングス<6460>が値上がり率トップに買われ、三井松島ホールディングス<1518>も活況高。半面、きょうも売買代金トップのアドバンテスト<6857>がやや売りに押され、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>も軟調。トヨタ自動車<7203>も冴えない。アステリア<3853>が大きく利食われ、GMOインターネット<4784>の下値模索も続いている。太陽誘電<6976>も下落した。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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