投資家のセンチメントの変化がドルの更なる上昇を後押し=NY為替
きょうもドル買いが続いており、ドル円も節目の150円をうかがう動きを見せている。一部からは、ドルロングの投資家のセンチメントの変化がドルの更なる上昇を後押ししているとの指摘が出ている。
機関投資家によるポジションのシフトも一因と指摘している。機関投資家はドルの変動に密接に追随するポジション取取りを行い、ドルに対して3週間弱気姿勢を示していたが、2023年8月以来最大の押し上げを受けて、ネットロングに再びシフトしたことが米商品先物協会(CFTC)の建玉報告から明らかになったという。
9月下旬にはドルに対する従来の懸念が反映され、ドルは今年末に横ばいか、または年初来で1%超下落すると見ていた投資家が圧倒的に多かったが、その心理は現在変化しているという。主因は9月末にパウエル議長が段階的なアプローチを支持して以降のFRBによる利下げ期待の後退である可能性が高いと述べている。
市場は現在、年末までに0.25%ポイントの利下げが2回実施される可能性に期待を寄せているが、先月のFRBによる0.50%ポイントの大幅利下げ直後に見られたような確信は失われているという。特に米経済が底堅さを示し続けていることから、ドル高は続くと見始めているようだ。
USD/JPY 149.87 EUR/USD 1.0901 GBP/USD 1.3056
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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