PCEデフレータがサプライズなら米国債とドルの動向を左右する可能性=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は本日安値を更新しており、143.35円近辺まで下げ幅を広げている。21日線がその付近に来ており動向が注目される。今週は主要な米経済指標が少ない中で金曜日に8月のPCEデフレータが発表される。既に発表になっている米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)のデータからPCEデフレータもインフレの落ち着きを示す内容になると見られているが、もしサプライズがあれば、米国債利回りに影響を与え、ドルの方向性も左右する可能性があるとの指摘も出ている。
予想を下回る場合、利回りは低下し、ドルにさらなる圧力がかかる可能性があるという。市場は2025年までのFRBの積極利下げを予想しているが、債券市場はインフレの動向やFRBからのシグナルに依然敏感になっており、それが来週にかけて米国債とドルのパフォーマンスの両方を形作る可能性が高いという。
USD/JPY 143.35 EUR/USD 1.1165 GBP/USD 1.3399
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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