欧州株高などリスク動向落ち着く、為替は揉み合いでECBと米指標待ちに=ロンドン為替概況
欧州株高などリスク動向落ち着く、為替は揉み合いでECBと米指標待ちに=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、落ち着いた展開となっている。前日の米株高を受けて欧州株も堅調に推移、米株先物もプラス圏を維持している。原油先物も上昇。全般にリスク動向が落ち着いている。為替市場ではやや円売りが優勢。ドル円は一時143円台に乗せる場面があった。クロス円も買いが先行した。ユーロ円は一時157円台半ば、ポンド円は186円台後半をうかがった。ただ、一段の手掛かり材料に欠けるなかで売買が交錯しており、円売りの動きも続かず。米10年債利回りは3.66%台から3.67%台へと小幅に上昇も、リスク選好的な動きでドルストレートはややドル安の動き。ユーロドルは1.10台前半での揉み合い。ポンドドルは振幅も、1.30台前半から後半へと小高く推移。このあとのECB理事会では25bp利下げがコンセンサスとなっている。スタッフ経済見通しやラガルドECB総裁会見に今後の手掛かりを探ることとなる。また、米国では生産者物価指数と新規失業保険申請件数が発表される。ロンドン午前はイベント待ちのムードが広がっている。
ドル円は142円台後半での取引。欧州株高や米債利回りの小幅上昇などを受けて一時143.04近辺まで買われた。しかし、買いは続かず142.50付近まで反落する場面があった。その後は142円台後半で揉み合いが続いている。
ユーロドルは1.10台前半での取引。ロンドン朝方に1.1006-1.1024とレンジを形成したあとは、レンジ内での揉み合いが続いている。ユーロ円は東京午前の156.63近辺を安値に、ロンドン朝方には157.52近辺まで買われた。その後は157円台前半を中心に売買が交錯している。対ポンドではややユーロ売りが優勢も、足元では値を戻しており方向性は希薄。
ポンドドルは1.30台半ばでの取引。東京午前の1.3032近辺を安値に、ロンドン時間には1.3060近辺まで買われている。神経質に売買が交錯しているが、足元では買いが優勢。ポンド円は東京午前の185.43近辺を安値に、ロンドン朝方には186.64近辺まで高値を伸ばした。その後は185円台後半から186円台前半で取引されている。ユーロポンドは0.8437-0.8447と狭いレンジで推移。ややユーロの上値が重い程度。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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