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FX/為替「ドル/円、決め手欠く米雇用統計で関心は米CPIへ」 外為どっとコム トゥデイ 2024年9月11日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年9月11日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼10日(火)の為替相場
(1):中国貿易収支は予想以上の黒字額
(2):英雇用統計は平均賃金が鈍化
(3):原油安からリスク回避の円買い

▼10日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:CPIを受けた米長期金利の動きがカギ/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

10日(火)の為替相場

期間:10日(火)午前6時10分~11日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国貿易収支は予想以上の黒字額

中国8月貿易収支は910.2億ドルの黒字となり、黒字額は市場予想(811.0億ドル)を上回った。輸出が前年比+8.7%と伸びた一方、輸入は前年比+0.5%と小幅な伸びにとどまった。

(2):英雇用統計は平均賃金が鈍化

英8月雇用統計は、失業率が4.7%と前月の4.6%から上昇した一方、同失業保険申請件数は2.37万件と前月の10.23万件より少なかった。同時に発表された英5-7月の国際労働機関(ILO)基準失業率は予想通りに4.1%へ低下(4-6月4.2%)。5-7月の週平均賃金(除賞与)も予想通りに前年比+5.1%へと鈍化した(4-6月+5.4%)。

(3):原油安からリスク回避の円買い

世界的に原油需要が減退するとの見方からNY原油(WTI)の下げが勢いを増した。原油安を受けて米長期金利が低下するなど、リスク回避ムードが広がる中で円が全面的に上昇した。なお、WTIはその後65ドル台前半へ下落して2023年5月以来の安値を付けた。また米10年債利回りは、2023年6月以来の3.63%台に低下した。

10日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:CPIを受けた米長期金利の動きがカギ

昨日のドル/円は日米金利差の縮小を背景に終値ベースで約0.5%下落。143.70円前後まで強含む場面もあったが、NY市場に入り米10年債利回りが1年3カ月ぶりの水準に低下すると142.20円前後へと反落した。原油価格の大幅下落や米3年債入札に対する需要の強さが米長期金利の低下に繋がった。
本日は、米8月消費者物価指数(CPI)が発表される。先週の米8月雇用統計は9月の利下げ幅を巡る市場観測の決め手にならなかっただけに、CPIの結果に注目が集まっている。市場予想は前年比+2.5%で、前月の+2.9%から比較的大きく鈍化する見通しだ。もっとも、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+3.2%と前月と同じ伸び率になると予想されている。CPIを受けて米長期金利が一段と低下するのか、あるいは上昇圧力がかかるのかがドル/円相場のカギとなりそうだ。
そのほか、米大統領選のテレビ討論会が日本時間10時から行われる。市場への影響は大きくないと見るが、もし共和党のトランプ候補が(バイデン大統領を圧倒した6月の討論会のように)民主党のハリス候補を圧倒すれば米長期金利の上昇とドル高を誘発することも考えられる。

注目の経済指標:米CPI

注目のイベント:米大統領選TV討論会

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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