ECBが追加利下げを示唆した場合、ユーロは下落の可能性=NY為替
きょうの市場は株安・原油安などリスク回避的な雰囲気も見られる中、ユーロドルは売りが優勢となっており1.10ドル台前半に下落している。9月3日に付けた直近安値を下回っており、下値警戒感を高める動きとなっている。目先は心理的節目の1.10ドル割れを試に行くか注目される。
ユーロに関しては来週のECB理事会に注目が集まっており、利下げが確実視されている。市場ではECBは四半期ごとの利下げペースを堅持するとの見方を有力視しているが、声明やラガルド総裁が追加利下げに十分なインフレの進展を示唆した場合、ユーロは最近の値上がりの一部を失う可能性があるとの指摘が出ている。
ユーロ圏のインフレは鈍化しており、FRBの年内どこかでの大幅利下げ観測を踏まえると、ECBも予想以上の利下げ観測が高まる余地があるという。しかし、ECBはFRBとは異なり物価安定のみが責務となっている。そのため、ECBが今後数カ月でインフレが勢いを吹き返す可能性が僅かでもあると考えるのであれば、早期利下げを考える必要はないという。
EUR/USD 1.1026 EUR/JPY 157.06 EUR/GBP 0.8439
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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