ユーロ、ドイツZEWの悪化の影響は限定的 成長鈍化はほぼ織り込み済み=NY為替
きょうのユーロドルは買いが優勢となっており、1.09ドル台半ばに上昇している。この日発表の米生産者物価指数(PPI)がインフレ鈍化を示したことで、FRBの利下げ期待がさらに高まっており、ドル売りがユーロドルを押し上げている。心理的節目の1.10ドルを再び試に行くか注目の展開が見られている状況。
一方、ユーロの方だが、本日は8月調査分のドイツZEW景況感指数が発表になり、経済見通しが大幅に悪化していた。ただ、ユーロは軌道を外れていない。ユーロ圏の成長鈍化はほぼ織り込み済みで、予想を上回るインフレの高止まりがECBの金利見通しの下方修正を妨げている。ただ、短期金融市場では9月のECBの利下げをほぼ完全に織り込んでいる状況ではある。
EUR/USD 1.0956 EUR/JPY 161.09 EUR/GBP 0.8540
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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