ドル円は再び150円割れ パウエル会見でドル売り=NY為替
NY時間の終盤に入って為替市場はドル売りの動きが強まっており、ドル円は心理的節目の150円を再び割り込んでいる。FOMC声明では「二大責務の両方のリスクに留意する」と述べる一方、「インフレ鈍化への確信が高まるのを待つ」との文言に再言及していたことから、為替市場はドル買いの反応が見られ、ドル円は151円台に戻していた。
しかし、その後のパウエル議長の会見で9月利下げに言及したことから、市場は敏感に反応している模様。議長は「利下げ時期は近づいている。9月に利下げが選択肢になる可能性がある」と述べていた。
市場では、FRBは9月利下げにオープンな姿勢は示すものの、可能性を強調はして来ないと見られていた。市場の想定通りではあるのかもしれないが、予想以上に明確に言及した印象が広がったのかもしれない。
次のイベントは金曜日の米雇用統計だが、これが9月の利下げを正当化するようなハト派な内容となれば、ドル円は完全に150円よりも下にレベルシフトする可能性も高まって来ている。
USD/JPY 149.86 EUR/JPY 162.20
GBP/JPY 192.62 AUD/JPY 98.05
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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