ユーロ圏のサービスインフレ、ECBに一服感を与えることは無さそう=NY為替
きょうのユーロドルはNY時間に入って下げが一服しているものの、全体的には1.07ドル台での様子見の雰囲気が広がっている。本日はECBがポルトガルのシントラで毎年恒例のフォーラムを開催し、ラガルドECB総裁が講演を行っていたが「サービスインフレが2%になる必要はない。財が2%を下回っているからだ。結局は財とサービスのバランスになる」と語っていた。
ただ、ユーロ圏のサービスインフレがECBに一服感を与えることは無さそうだ。前日発表の6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)でサービスインフレは4.1%と予想を上回っていた。国内景気の影響を最も受けやすいサービス部門のインフレが今年も高水準を維持していることは、ECBが追加利下げ慎重であるべき根拠を強めている。今後2週間以内にデータに大きなサプライズがない限り、ECBが18日の理事会で追加利下げをすることはないと市場では見られる。
EUR/USD 1.0732 EUR/JPY 173.42 EUR/GBP 0.8471
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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