6月はドル高の月で終わりそう=NY為替
きょうで6月相場も終了し、来週から下半期の相場が始まるが、6月はドル高の月で終わりそうだ。FRBの長期に渡る高金利のスタンスがドルを押し上げ、保護主義的なトランプ大統領の再選見通しにも支えられた。
ドル指数は6週連続で上昇し、2月以来の最高値を更新する勢い。半面、円は対ドルで1986年以来の安値水準まで下落し、ユーロは1月以来最悪の月間パフォーマンスとなっている。新興市場と先進国のほぼすべての通貨も6月に対ドルで値を下げた。
本日はバイデン大統領との最初のTV討論会でトランプ氏が優勢となったことで、ドルはアジア時間に上昇。その後、PCEデフレータがインフレ鈍化を示したため、ドルは米国債利回りと伴に下落に転じている。
ただ、本日のPCEデフレータはFRBが利下げに踏み切る可能性を高めたが、すでに利下げに踏み切っている他の主要中銀よりは遅いこともまた事実ではある。
USD/JPY 160.65 EUR/USD 1.0716 GBP/USD 1.2644
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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