FRBに先駆けたECBの利下げは理に適っている=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となっており、ユーロドルは戻り売りに押されている。強い上値抵抗も観測されていた1.09ドル台に上昇していたものの、NY時間にかけて1.08ドル台に伸び悩む展開。ただ、リバウンド相場はしっかりと維持されている。
ユーロに関しては木曜日のECB理事会待ちの面も強いが、利下げ開始が確実視されている。一部からは、ECBはFRBの利下げを待つ必要はなく、FRBに先駆けたECBの利下げは理に適っているとの指摘が出ている。インフレや成長における大西洋間の差はそれを正当化するという。
また、市場は年初にECBの利下げを織り込み過ぎた面もあり、市場は今後12-15カ月間にECBがどの程度の利下げを行うかをやや過小評価しているとも指摘。そのうえで、今回の6月のほか、9月、12月に更新されるスタッフ見通しに合わせ、四半期ごとに0.25%ポイントずつ計0.75%ポイントの利下げを今年は実施するとの見方を堅持するとしている。
EUR/USD 1.0879 EUR/JPY 168.56 EUR/GBP 0.8512
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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