【本日の見通し】介入警戒感でかなり不安定もドル円の流れは上方向か
【本日の見通し】介入警戒感でかなり不安定もドル円の流れは上方向か
介入警戒感が強い中で、ドル円の動きをどう見るかがポイントとなる。流れ的には上方向であるが、昨日の154円台後半から154円04銭までの急落場面などを見ると、市場が介入に相当神経質になっていることがわかり、なかなか難しい展開となっている。
ただ、流れ的には上方向か。今日、明日のG20で、本来議題ではないもののドル高についての議論とし、参加国に日本の状況をうまく説明したうえで介入の実施などを見込む動きもあり、今日の介入実施は難しいのではとの思惑がある。もっとも、G20の中で、介入を実施した状況を直接説明できる今のタイミングこそ介入に向いているという意見もあり、難しい判断になる。
介入がなければ155円を目指す展開が見込まれる。かなり神経質な動きが見込まれるが、流れは上を見る。
ユーロドルは1.0600前後のサポートを崩すかどうかがポイントとなる。
ユーロ円はどちらから入るか。ユーロドルの下値がしっかりしており、目先は上方向を意識も、ドル高主導でドル円が155円トライになった場合は、ユーロドルも1.06を割り込んでいる可能性が高く、その場合はユーロ円も下げる可能性が高い。
ポンドは今日15時の物価統計が注目されている。消費者物価指数が予想ほどの鈍化を見せなかった場合は、早期利下げ開始期待が後退し、対ユーロなどでのポンド買いが見込まれる。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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