アジア株 香港株4週間ぶり高値 ネットイース続伸、米ブリザードと中国配信で契約締結 台湾株最高値
アジア株 香港株4週間ぶり高値 ネットイース続伸、米ブリザードと中国配信で契約締結 台湾株最高値
東京時間11:08現在
香港ハンセン指数 17009.26(+181.19 +1.08%)
中国上海総合指数 3042.35(-6.19 -0.20%)
台湾加権指数 20790.88(-5.32 -0.03%)
韓国総合株価指数 2705.16(休場)
豪ASX200指数 7858.20(+33.96 +0.43%)
アジア株はまちまち。
台湾株は序盤に史上最高値をつけたあと利益確定の売りに押されている。きのうTSMCが上場来高値を更新、初の800台湾ドルを突破した。TSMCは米アリゾナ州フェニックスに第3工場を建設するため米政府から総額116億ドルの支援金を獲得した。TSMC株はきょうは利益確定売りに押され0.7%安。
香港株は4週間ぶり高値をつけている。アリババやJDドットコム、テンセントホールディングス、美団などハイテク関連が総じて上昇。NY金が連日史上最高値を更新していることが材料視されており、紫金鉱業集団など金鉱株も上昇。理想汽車、比亜迪(BYD)など自動車株も軒並み上昇している。
オンラインゲーム最大手のネットイースは1.7%高と続伸、きのう4%超上昇したにもかかわらず今日も堅調。米ゲームソフトウェア開発会社のブリザードが中国のゲーム市場に復帰するとの報道が材料視されている。ネットイースとブリザードはブリザードのタイトルの中国配信で契約を締結した。
本日は米消費者物価指数が発表される。香港は米ドルとのペッグ制(固定相場制)を採用していることから金融政策を米国に連動させている。そのためFRBの利下げが遅れれば、香港も基準金利の引き下げ時期を遅らせることになる。
上海株は軟調、不動産不況や米中関係悪化が懸念されている。あすの日米フィリピン首脳会談でバイデン米大統領が南シナ海での挑発的な活動にについて中国に警告する予定。また、あすの中国3月の消費者物価指数と生産者物価指数への警戒感も高まっている。CPIは前月から伸びが鈍化し、PPIは下落幅が拡大する見込みとなっており、弱い内容となれば景気先行きに対する懸念が一段と高まる恐れがある。
好調な製造業PMIは中国の景気回復が加速段階にあることを示唆している、したがって中国株式市場は魅力的だと、上海証券報が一面で買いを煽っている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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