ドル円は上昇 米雇用統計が予想以上に力強い=NY為替序盤
きょうの為替市場、NY時間に入ってドル買いが優勢となっており、ドル円は151.70円近辺に再び上昇している。朝方発表になった3月の米雇用統計が予想以上に力強い米労働市場を示したことでドルが買われている。
非農業部門雇用者数(NFP)は30.3万増と約1年ぶりの増加となり、予想も大きく上回った。失業率も3.8%に低下。一方、インフレに絡んで最近注目を集めている平均時給は予想通りに前年比4.1%と、緩やかながらも鈍化傾向を継続していた。
ただ、全体的にFRBの早期利下げへの説得力には乏しい内容で、市場は利下げ期待を更に後退させている。FRBは利下げを急ぐ必要はないとの見解を変えることはなさそうだ。
152円台を試しに行くか注目されるところではあるが、財務省の介入への警戒感も根強く、その水準には慎重なようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は152円に観測されている。
5日(金)
152.00 (7.7億ドル)
152.50 (6.7億ドル)
9日(火)
151.50 (10.2億ドル)
10日(水)
151.50 (8.0億ドル)
USD/JPY 151.66
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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