前日のドル高に対する調整続く=東京為替概況
前日のドル高に対する調整続く=東京為替概況
4日の東京市場でドル円は144円台後半から144円10銭台までドル安円高となった。注目された前日の米雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回り、悪化予想となっていた失業率が予想外に改善するなど、力強さを見せた。水曜日の米ADP雇用者数のサプライズな弱さもあって7月の利下げ期待が25%を超える水準まで高まるなど、市場は米国の利下げを強く期待する流れとなったが、雇用統計の力強さを受けて期待が一気に後退。ドル円が145円20銭台を付けるなどドル高が進んだ。利益確定の売りなどもあって少し下げて144円90銭台で東京朝のスタートすると、その後はドル安が優勢となった。
4日は米独立記念日でNY市場が休場となる中、週末越しのポジション維持に慎重となり、前日の上昇分の反動が出たことがドルの上値を押さた。またトランプ大統領が4日から1日10通ほど関税を通知する手紙を送ることになるだろうと示したこともドル売り円買いにつながっている。
ユーロドルは1.1780台での推移。昨日の雇用統計を受けて1.1710台を付けたユーロドルは、ドル円同様にドル高の調整が入り、東京市場は朝の1.1750台から1.1780台まで上昇。落ち着いた動きの中でしっかりした動きを見せた。
ユーロ円は170円40銭前後での推移から169円台を付けた。ドル円の下げが重石となった。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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