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明日の米雇用統計を前にリスク回避のドル買い・円買い=NY為替概況

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明日の米雇用統計を前にリスク回避のドル買い・円買い=NY為替概況

 きょうのNY為替市場は、ドル買い・円買いの動きが優勢となった。金利動向に関連した動きというよりも、明日の米雇用統計を前にリスク回避の動きが強まった。米株式市場が急速に戻り売りに押され、ダウ平均が500ドル超急落するなど下げを加速させたほか、原油相場が一時87ドル台まで上昇したことが、ネガティブな雰囲気を広めていた模様。米国債利回りも低下した。

 本日も複数のFOMC委員の発言が伝わっていたが、利下げに慎重な姿勢を強調しており、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、年内は利下げが必要ない可能性にも言及していた。ドル円はリスク回避の円高もあって、151円台前半に伸び悩んだ。

 明日の米雇用統計だが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆し、毎週発表の新規失業保険申請件数も、本日は増加していたが、先週まで低水準での推移が続いていた。それらから、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方も出ているようだ。必ずしも一致はしないが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていた。

 特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっているが、前年比4.1%への鈍化が見込まれている。労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようだ。

 米雇用統計が上振れた場合、ドル円は152円台を試しに行くことも予想されるが、その時の財務省の対応も注目されるところではある。

◆米雇用統計(3月)5日21:30
非農業部門雇用者数 
予想 20.1万人 前回 27.5万人(前月比) 

失業率
予想 3.9% 前回 3.9%

平均時給
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 4.1% 前回 4.3%(前年比)

 ユーロドルも終盤に戻り売りに押され、1.08ドル台前半に戻した。一時1.08ドル台後半まで上昇し、200日線を上放れ、100日線付近に到達する場面が見られていた。

 本日はECBが3月の理事会の議事要旨を公表していたが、理事たちは、利下げの時期がほぼ到来したと結論付けるのに十分説得力のある証拠が揃ったと考えていたことが明らかとなった。インフレは目標の2%に向けて心強い進展を見せているが、まだ懸念が去ったとは言えないとの認識でも一致した。市場は6月利下げ開始を有力視しているが、その見方を正当化する内容。短期金融市場では6月利下げをほぼ100%の確率で織り込んでいる。

 ポンドドルも終盤に失速。1.26ドル台後半まで上昇していたが、1.26ドル台前半に押し戻された。ポンドは対ドルでは上昇しているものの、対ユーロでは下落。この日はユーロ圏、英国とも3月のサービス業PMIの確報値が公表されていた。それが対照的な結果となったことが、ユーロ買い・ポンド売りに繋がっているとの指摘も出ている。

 英サービス業PMIは2月に比べて伸びが鈍化した一方、ユーロ圏のサービス業PMIは上昇していた。欧州では、スペイン、イタリア、フランス、ドイツのサービス業PMIが上昇し、域内の成長見通しを押し上げている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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