英中銀の消極的な利下げ姿勢、ポンド押し上げに寄与か=NY為替
NY時間の後半に入って、徐々にドル売りが優勢となっており、ポンドドルはロンドン時間の下げを取り戻している。明日に結果発表のFOMCでFRBがハト派色を後退させるのではとの観測からドル買いが優勢となり、ポンドドルは一時1.2670ドル付近まで下落していた。しかし、ハト派色を温存するとの見方も一方である中、次第にドル売りが優勢となっている格好。
今週は英中銀金融政策委員会(MPC)が開催されポンドにとっては最注目となるが、その前に明日は英消費者物価指数(CPI)が発表され、その内容を見極めたい雰囲気も強い。英CPIは大幅なインフレ鈍化が見込まれている。
一部からは、英中銀の消極的な利下げ姿勢がポンド押し上げに寄与するとの見方が出ている。いまのところ、他の中銀がすでに利下げ姿勢に転じる中で、英中銀が利下げに踏み切らないことがポンドを支援するという。また、年内にも予定されている総選挙に向けた不確実性が後退していることや、経常赤字を巡る懸念も緩和しており、ポンドに対する強気の見方を維持しているとも指摘している。
GBP/USD 1.2727 GBP/JPY 192.08 EUR/GBP 0.8536
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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