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ドル円は149円台を回復 円安がドル円を押し上げ=NY為替概況

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ドル円は149円台を回復 円安がドル円を押し上げ=NY為替概況

 きょうのNY為替市場でドル円は149円台を回復。一時149.15円付近まで上昇する場面も見られた。21日線が149円台半ばに来ており、来週以降試しに行くか注目される。米国債利回りはNY時間に入って上昇しているものの、ドル高よりもむしろ、円安がドル円を押し上げていた模様。

 春闘での経営側の回答が出揃い、高い賃金上昇率が示されている。その中で、日銀に関する様々な観測報道も流れ、市場も来週の決定会合でのマイナス金利解除への期待をだいぶ織り込んだようだ。これまで、日銀を材料にした円買いの巻き戻しが出ているとの指摘も出ている。

 マイナス金利解除とイールドカーブ・コントロール(YCC)終了が予想されているが、この先について日銀は慎重なスタンスを強調してくる可能性が高い。日本経済新聞が日銀が来週の決定会合でマイナス金利解除を決定する見通しと報じ、新たな短期金利の誘導目標は0-0.1%案が有力だとも伝えている。

 日銀はなお慎重であれば、インフレがまだ高い米国との金利差は当分続くとの見方から、ドル円の上値追いは可能と見ているのかもしれない。

 ユーロドルは一時1.09ドル付近まで買い戻されたものの、上値が重くなっている。ただ、下押す動きを強める気配までは見られず、水準は維持されている状況。前日の米生産者物価指数(PPI)がインフレの根強さを示し、市場はFRBの6月の利下げ開始期待を後退させている。

 半面、ECBは逆に6月利下げ期待を強めているようだ。ECBは数カ月前から利下げを急ぐ必要はないと表明し、インフレが依然として重要な懸念事項であると警告してきた。しかし、今週は2名のECB理事が利下げを要求し、風向きが変わりつつあるようだ。ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、すぐに利下げを開始する必要があり、夏休み前までに2回、年内に4回の利下げを促していた。また、レーン・フィンランド中銀総裁も「インフレが2%目標に向かって持続的に低下し続ければ、ECBは夏近くに緩やかなに引き下げる可能性がある」と述べていた。

 ECBがこれまで発信してきたメッセージとは著しく異なるものであり、他の理事もハト派スタンスを示す可能性もある。

 ポンドドルは戻り売りが優勢となり、1.27ドル台前半に下落。本日1.2705ドル付近に来ている21日線が目先の下値メドとして意識される。本日は英中銀の2月の家計の四半期インフレ態度調査が公表され、向こう1年のインフレ期待は3.0%と2カ月連続での低下となった。5年先の長期予想は前回の3.2%から3.1%に低下。

 今後1年間の金利上昇を予想する回答者は全体の36%で、11月の44%から減少。26%が変わらないと予想している。前回と同様。一方、英中銀のインフレ対策への満足度は前回の-14から-5に改善した。英中銀にとっては心強い内容となったようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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