ユーロドル、米欧の景況感格差から弱気な見方が根強い=NY為替
ユーロドルは1.09ドル台前半で推移している。この日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル高が優勢となっており、ユーロドルも伸び悩む値動きを見せている。ただ、1.09ドル付近では買いも見られ、いまのところ1.09ドル台は維持されている状況。リバウンド相場の流れは維持しているようだ。
ただ、ユーロドルに関しては弱気な見方も根強い。利下げ開始はECBもFRBも6月が有力視されており変わらないものの、ECBのほうがFRBよりも年内の利下げ幅は大きいと見られている。FRBが計0.75%なのに対して、ECBは計1.00%が見込まれている状況。
米経済が強く、ユーロ圏経済は弱いとの見方がその背景にあるようで、米独の10年物国債のスプレッドも現在の1.80%ポイントから、今年は2.00%ポイントに拡大する可能性があるという。欧州のファンダメンタルズは米国より遥かに弱いと見ているようだ。
EUR/USD 1.0912 EUR/JPY 161.33 EUR/GBP 0.8546
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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