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FX/為替「ドル/円、直近レンジを下方ブレイク 149円台の維持が焦点に」 外為どっとコム トゥデイ 2024年3月7日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年3月7日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼6日(水)の為替相場
(1):豪GDPは小幅な成長
(2):日銀観測報道で円買い
(3):ADP雇用統計は下ブレ
(4):パウエルFRB議長議会証言
(5):米求人件数はやや減少

▼6日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:149円台を維持できるかが焦点/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

6日(水)の為替相場

期間:6日(水)午前7時10分~7日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪GDPは小幅な成長

豪10-12月期国内総生産(GDP)は前期比+0.2%と予想通りの小幅な成長となった。7-9月期の+0.3%から成長率は鈍化した。

(2):日銀観測報道で円買い

時事通信社は、3月の日銀金融政策決定会合で一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しだと報じた。市場は4月のマイナス金利解除を本命視していたことから、本邦長期金利が上昇するとともに一時円高に振れた。

(3):ADP雇用統計は下ブレ

米2月ADP全国雇用者数は14.0万人増と市場予想(15.0万人増)をやや下回った。1月分は10.7万人増から11.1万人増へと小幅に上方修正された。

(4):パウエルFRB議長議会証言

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がこの日行う議会証言の原稿が公表された。原稿では「年内いずれかの時点で利下げが適切になる可能性が高い」としながらも利下げの時期に関しては言及を避け、その上で「連邦公開市場委員会(FOMC)はインフレ率が目標の2%に向かっているとの確信が深まるまで利下げは適切ではないと考えている」とした。

(5):米求人件数はやや減少

米1月JOLT求人件数は886.3万件と市場予想(885.0万件)を僅かに上回ったが、前月(888.9万件)からやや減少した。

6日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:149円台を維持できるかが焦点

昨日のドル/円は一時149.10円前後まで下落して2月12日以来の安値を付けた。一部報道で日銀が3月にもマイナス金利の解除に動くとの観測が高まると円が上昇。米2月ADP全国雇用者数の冴えない結果など受けて米長期金利が低下するとドルが下落した。なお、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院議会での証言で早期の利下げに否定的な見解を示したが、「想定通り」と市場に受け止められた。ドル/円はNY市場終盤にかけてやや買い戻しが入ったものの、下げは埋まらず前日比60銭安い149.40円台で取引を終えた。
本日は、149円台を維持できるかが焦点となりそうだ。材料面では、日銀のマイナス金利解除を巡り中川日銀審議委員の講演および会見に注目したい。中川委員はどちらかと言えばハト派に属すると目されているだけに、早期のマイナス金利解除に前向きな発言があればサプライズとなり得るだろう。海外市場では、明日の米2月雇用統計を前に発表される米新規失業保険申請件数の結果が注目されよう。そのほか、欧州中銀(ECB)が政策金利を発表し、ラガルド総裁が決定についての会見を開く。ユーロに対するドルと円の動きにも注目しておきたい。

注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

注目のイベント:中川日銀審議委員発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

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kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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