ドル円は150円台での取引 状況に変化なく来週の重要イベント待ち=NY為替
ドル円は150円台前半での取引となっている。この日発表のISM製造業景気指数が予想外に低下したことでドル売りが優勢となり、ドル円も150円台前半に値を落としている。
ただ、ドル円は前日の下げを取り戻し150円台での取引を復活させている。前日は月末絡みの円買いのほか、上昇が警戒されていたPCEデフレータが予想通りだったことで安心感が広がり、ドル売りも加わる形で149円台前半まで一時下落していた。
しかし、状況に変化はなく、PCEデフレータ発表後もFOMC委員からは「年内利下げの可能性はあるものの、もう少し証拠を確認したい」といった、これまでの姿勢を踏襲した発言が相次いで出ている。市場も再び手掛かりを探る状態に入っているようで、ドル円もある意味心地よい水準となっている150円台に戻している。
来週はパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計、ECB理事会など重要イベントが目白押しで、本日の為替市場はそれらへの反応を見極めたい雰囲気も強いようだ。
USD/JPY 150.27 EUR/JPY 162.74
GBP/JPY 190.02 AUD/JPY 98.08
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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