英企業活動は改善も、価格圧力は懸念材料=NY為替
きょうのポンドドルはこの日発表の英PMIを受けてロンドン時間に1.27ドル台を一時回復していたが、NY時間にかけて一時1.26ドル台前半まで押し戻されている。200日線は堅持しており、なお上値期待を残している状況ではあるが、上向きの流れには、なかなか戻れないようだ。
その2月調査の英PMIだが、製造業は苦戦が続いているものの、サービス業が牽引し、民間部門の企業活動は4カ月連続で改善している。しかし、人件費の上昇が企業コストを押し上げており、インフレ圧力は依然として課題として残っている。賃金コストがサービスインフレを引き起こしている証拠として、英中銀も間違いなく注目するだろう。
インフレはこの先数カ月で目標の2%まで低下すると期待されているが、エネルギー価格と粘着性のあるサービスインフレにより、インフレは年末もしくは25年にかけて目標を上回って推移する可能性も指摘されている。
*英製造業PMI(速報値)(2月)18:30
結果 47.1
予想 47.4 前回 47.0
*英サービス業PMI(速報値)(2月)18:30
結果 54.3
予想 54.1 前回 54.3
GBP/USD 1.2642 GBP/JPY 190.48 EUR/GBP 0.8554
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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