ポンドが売られる、英CPIの伸びが予想を下回る ドル円は150円台推移=ロンドン為替概況
ポンドが売られる、英CPIの伸びが予想を下回る ドル円は150円台推移=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンド売りが目立った。日本時間午後4時に発表された1月英消費者物価指数が予想を下回る伸びにとどまったことに反応している。ポンドドルは1.26台乗せ水準から一気に1.25台半ばへと下落、その後も上値は重く1.2530台へと水準を下げている。ポンド円は189円台後半から188.70台まで下落。その後の買い戻しは限定的。対ユーロでもポンド売りが続いている。短期金融市場では昨日の強い英雇用統計で利下げ開始時期が後ずれしていたが、きょうの物価指標を受けて再び前倒しされてきている。英株式市場は堅調に推移。欧州株や米株先物も反発している。ユーロドルはロンドン朝方に1.07台前半に買われたあと、ポンドドル下落につれて一時1.07台割れとなる場面があった。ドル円は東京市場で上値重く推移したあと、ロンドン朝方に150.35近辺まで軟化したが、その後は150.70付近まで下げ渋っている。政府・日銀の為替介入に対する警戒感がそれほど高まっていないようだ。ユーロ円は対ポンドでのユーロ買いもあって161円割れまで軟化したあとは、161円台前半に下げ渋っている。ユーロ圏GDP改定値は速報値から変化なし。ユーロ圏鉱工業生産は下振れしたが、ユーロ売り反応は特段みられなかった。
ドル円は150円台後半での取引。東京朝方の150.83近辺を高値に、神田財務官の円安けん制発言、日経平均の反落などで調整売りに押された。ロンドン朝方には150.35近辺まで下げた。しかし、ロンドン時間には下げ一服となり、150.70付近まで反発した。日経平均は下げたが、欧州株や米株先物は堅調に推移している。
ユーロドルは1.07付近での取引。ロンドン早朝に1.0719近辺まで小高く推移したあとは、ポンドドルの急落につれて反落。安値を1.0695近辺に広げた。狭いレンジ取引にとどまっている。ユーロ円は東京朝方の161.53近辺を高値に軟調に推移し、ロンドン朝方に160.95近辺まで軟化した。その後は161円台前半に下げ渋っている。対ポンドではユーロ買いが優勢。ユーロ圏GDP改定値は速報値から変化なし。ユーロ圏鉱工業生産は下振れしたが、市場は反応薄だった。
ポンドドルは1.25台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.2611近辺まで小高く推移したが、1月英消費者物価指数が予想を下回る伸びとなったことで1.25台半ばへと急反落。ロンドン時間に入ってからも上値は重く、1.2530台まで下げている。ポンド円は東京朝方の189.93近辺を高値に、その後は軟調な推移。ロンドン時間には188.75近辺まで下落している。ユーロポンドは0.85ちょうど付近から0.8535近辺へと買われている。短期金融市場での利下げ開始織り込みは前日の英雇用統計で後ずれしていたが、きょうの英消費者物価で再び前倒しされている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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