ドル円は一時148円台に値を落とす 150円にはまだ慎重 明日は米CPI=NY為替序盤
きょうの為替市場、海外市場に入って若干ドル高の動きが見られている。ただ、ドル円は戻り売りが優勢となる中で一時148円台に値を落としたものの、動きが一巡すると149円台に戻す展開。ドル円は先週までの上昇に一服感が見られている。先週は一時149.60円付近まで上昇し、150円を試す展開も期待されたが、さすがに150円にはまだ慎重なようだ。
本日の為替市場は明日の米消費者物価指数(CPI)待ちの雰囲気が強まりそうだ。1月31日のFOMC以降、米雇用統計やFOMC委員の講演など、先週までのイベントの中で、市場は3月利下げ開始への期待を後退させている。
3月FOMCは3月20日に結果が発表されることから、もう一巡経済指標を確認できるが、いまのところ3月の利下げ開始の可能性は低いと見られているようだ。FOMC委員はパウエル議長を始め、口を揃えて「インフレ低下を確信できる証拠が必要」と述べている。
明日の米CPIは前回から鈍化が予想されてはいるものの、3月FOMCは据え置き観測で変化がないものと見られているようだ。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は149円と149.10円に観測。
12日(月)
149.00 (4.8億ドル)
149.10 (4.3億ドル)
13日(火)
150.00 (13.9億ドル)
14日(水)
147.50 (11.8億ドル)
*米消費者物価指数(CPI)(1月)13日22:30
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.9% 前回 3.4%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
予想 3.7% 前回 3.9%(コア・前年比)
USD/JPY 149.27
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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