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FX/為替「ドル/円、150円の「壁」が視野に」 外為どっとコム トゥデイ 2024年2月9日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年2月9日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼8日(木)の為替相場
(1):日銀副総裁発言で円売り広がる
(2):ECB高官 早期利下げに慎重な考え示す
(3):底堅い米労働市場
(4):イエレン米財務長官 一部銀行が「ストレスに直面している」

▼8日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:150円の壁突破する展開にはなりにくい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

8日(木)の為替相場

期間:8日(木)午前7時10分~9日(金)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日銀副総裁発言で円売り広がる

日銀の内田副総裁は講演で、大規模な金融緩和策を転換する条件としている「2%の物価目標が実現する確度は少しずつ高まっている」としながらも、「仮にマイナス金利を解除しても、その後にどんどん利上げをしていくようなパス(経路)は考えにくい」と発言。日銀の低金利政策が続くとの見方から幅広い通貨に対して円売りが広がった。内田副総裁はその後の記者会見でも「賃金と物価が極めて重要なファクターであり、春闘というタイミングが重要なイベントになる。2%が見通せると判断できれば、大規模な金融緩和を見直すことになる」と述べた一方、マイナス金利解除後の利上げのペースに関する質問に「今の見通しを前提とすれば、緩和的な金融環境が維持されることになるだろう」と答えた。

(2):ECB高官 早期利下げに慎重な考え示す

ベルギー中銀のウンシュ総裁は「賃金に関する一段のデータが得られるまで利下げを待つ必要がある」と発言。賃金の伸びについては「減速しているものの、力強く減速しているわけではない」との見解を示した。その後、欧州中銀(ECB)のレーン専務理事も「2%目標への道筋確保には一段のディスインフレ(インフレ鈍化)が必要」として早期の利下げ転換には慎重な考えを示した。また、「ディスインフレのプロセスは現時点で予想以上に速く進展している可能性はあるが、中期的な見通しはあまり明確ではない」と述べた。

(3):底堅い米労働市場

米新規失業保険申請件数は21.8万件と市場予想(22.0万件)を下回り、前週(22.7万件)から減少した。労働市場の底堅さがあらためて示されたとの見方から米長期金利が上げ幅を拡大する中、ドルが上昇した。

(4):イエレン米財務長官 一部銀行が「ストレスに直面している」

イエレン米財務長官は、上院銀行委員会の公聴会で、米国の一部銀行が商業用不動産市場の落ち込みで「ストレスに直面している」との見方を示した。全体的に銀行業界は健全であるものの「一部リスクはある」と認めた。また、「銀行と異なり、ノンバンクの住宅ローン会社は預金へのアクセスがないため、金融安定監視評議会(FSOC)は細心の注意を払っている」と述べた。

8日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:150円の壁突破する展開にはなりにくい

昨日のドル/円は約2カ月半ぶりに149円台へと上昇した。内田日銀副総裁がマイナス金利の解除に前向きな姿勢を示しつつも、解除後も緩和的な金融環境を維持する考えを強調したことで円が下落。また、米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、あらためて米国の労働市場の底堅さが示されたことでドルが上昇した。ドル/円は円売りとドル買いの両輪で上伸。NY市場で昨年11月27日以来の高値となる149.48円前後を付けた。チャート面からは、これまで上値抵抗と目されていた148.90-149.00円の水準を上抜けたことで上伸余地が拡大したことがうかがえる。ただ、次の節目となる150円は本邦当局による円買い介入への警戒感が強まりやすい水準であり、心理面での「壁」となりそうだ。
本日は材料面でやや手薄なだけに、週末を控えて150円の壁を一気に突破する展開にはなりにくいだろう。なお、NY市場で発表される米消費者物価指数(CPI)の年次改定には念のため注目しておきたい。

注目の経済指標:

特になし

注目のイベント:米CPI・年次改定

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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