米雇用統計を控えてドル買いの動き、ドル円145円台に乗せる=ロンドン為替概況
米雇用統計を控えてドル買いの動き、ドル円145円台に乗せる=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、米雇用統計を控えてドル買いの動きが広がっている。米10年債利回りが4.00%の節目を上回り、4.04%台へと上昇、ドル買い圧力となっている。ドル円は144円台後半から一気に145円台に乗せた。145円台では売りに押される場面もみられ、144.80台まで一時反落。その後は再び買われて145.38近辺に高値を伸ばした。ユーロドルは1.09台半ばから1.09台割れ寸前まで下落。ポンドドルは1.27手前水準から1.26台半ばへと軟化。ユーロ対ポンドではややポンド買いの動きとなっている。この日発表された独小売売上高が弱含む一方で、英住宅価格指数は3カ月連続の上昇と対照的な結果だった。ただ、その後発表されたユーロ圏消費者物価速報が前回から伸び加速となりユーロが買い戻される場面もあった。ユーロ円は158円台で上下動、ポンド円は183円台前半から一時184円台乗せとなったあと183円台後半での推移。欧州株は下落。短期金融市場では今年の英中銀やECBの利下げ観測が縮小しており、ややインフレ警戒が再燃しているもよう。足元では、米雇用統計発表を控えて一段のドル買いは一服している。
ドル円は145円台前半での取引。東京朝方の144.56近辺を安値に堅調に推移。ロンドン朝方には米債利回り上昇とともに145円台に乗せた。米10年債利回りは節目となる4.00%を上回り、4.04%台へと上昇している。直近では高値を145.38近辺まで伸ばし、昨年12月13日以来のドル高・円安水準となっている。
ユーロドルは1.09台前半での取引。東京午前の1.0956近辺を高値に、その後は売られ続けている。ロンドン序盤に1.0903近辺まで下落。その後も戻りは限定的。ユーロ円は158.19から158.83までのレンジで上下動。円売りが先行したが続かず。対ポンドではユーロ売り先行もやや戻している。
ポンドドルは1.26台半ばでの取引。東京昼前につけた1.2697近辺を高値に、ロンドン市場では1.2650近辺まで下落している。ポンド円は東京朝方の183.33近辺を安値に東京午前には183.80台まで上昇。ロンドン朝方にかけては183.40付近に反落。そしてロンドン時間に入ると再び買われて184.13近辺に高値を伸ばした。足元では183円台後半で揉み合っている。ユーロポンドは東京朝方の0.8635近辺を高値に、ロンドン序盤には0.8607近辺まで下押しされた。その後は0.8620台まで下げ渋っている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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