カナダ円、100日線を下回る 人口増加がカナダ中銀の政策を複雑にする=NY為替
NY時間の午後に入って原油相場がプラスに転じていることから、カナダドルは下げ渋る動きを見せているものの、本日は上げが一服していた。ドルカナダは一時1.36ドル台を回復する場面も見られていたが、依然として上値は重い印象。一方、カナダ円は戻り売りが優勢で、108円台前半に下落している。100日線を下回っており、明日以降の動きが注目される。
エコノミストによると、カナダの住宅価格は記録的な人口増加により高止まりしているが、制限的な金融政策にもかかわらず、カナダ中銀のインフレ対策を複雑にしているという。
カナダでは昨年と今年で年間100万人の人口増加が見込まれているが、これは米国が2000万人増加するのに相当し、住宅価格とインフレを高止まりさせる要因になっていると指摘している。住宅価格とインフレが高いということは、カナダ中銀が来年に計1.00%ポイントしか利下げができない可能性が高いことを意味するという。
USD/CAD 1.3591 CAD/JPY 108.37
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。