ドル高円安基調のまま週の取引終える、午後に今週の高値更新=NY為替概況
ドル高円安基調のまま週の取引終える、午後に今週の高値更新=NY為替概況
きょうのNY為替市場は、ドル買い円売りが優勢となり、ドル円は午後に151円60銭と、今週の高値を付けた。ほぼ高値圏で引けており、ドル買い円売りの地合いを意識される展開となった。
ロンドン市場午後から米国市場朝方にかけては米長期債利回りの低下が見られ、ドルの重さが見られる展開となったが、その後米債利回りが反発し、ドル高となった。
午前0時に発表された米ミシガン大学消費者信頼感調査は信頼感自体は予想を下回る弱さとなったが、1年期待インフレ率、長期期待インフレ率がともに予想に反して上昇、とくに長期期待インフレ率は2011年以来の高水準となったことで、米債利回りの上昇につながった。
ドル円は週末前ということでゆっくりした動きながら上昇し、151円60銭と今週の高値を更新した。10月31日に付けた151円72銭の年初来高値手前の売りが上値を抑えたものの、ほぼ高値圏で引けており、地合いの強さが意識されている。
ユーロドルは1ユーロ=1.06ドル台後半推移となった。朝方はドル安に押されて1.0693まで上昇。今日の高値を更新したが、その後のドル買いもあって上値が抑えられた。その後の押し目は1.0660台にとどまり、ロンドン午前の安値に届かず。その後1.0680台で引けるなど、比較的しっかりとした展開。
ユーロ円はドル円の上昇もあって161円90銭台まで上昇して週の取引を終えた。ほぼ高値引け。2008年以来の高値圏となっている。
ポンドは対ドルで上値が重くなり、NY市場昼前に1.2187を付けた。その後少し戻しロンドン市場から揉み合っていた1.2220台で引けている。対ユーロでも売りが出る展開。対円でも一時184円60銭台を付けたが、8日の安値に届かず反発。午後はドル円の上昇もあって185円30銭台まで上昇した。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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