ドル買いの動きも値幅限定的、週末は手掛かり難 ドル円151円台前半=ロンドン為替概況
ドル買いの動きも値幅限定的、週末は手掛かり難 ドル円151円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが先行もその後は一服している。昨日のNY終盤にパウエルFRB議長がタカ派姿勢を示したことで、ドル買いや株安の動きが広がった。東京市場では値動きが停滞したが、ロンドン時間に入ると再びドル買いの動きがみられた。序盤は前日の調整で低下していた米債利回りが再び上昇し、ドル買いにつながっている。ドル円は151.50付近へと上昇、年初来高値を意識する水準へと上昇。ユーロドルは1.0656近辺に安値を広げたあとは、1.0690付近へと反発。ポンドドルは1.22台前半の取引が続くなかで一時1.2207近辺に安値を広げた。ただ、いずれも日中の値幅は限定的。この日発表された英月次及び四半期GDPはいずれも市場予想を上回ったが、ポンド買い反応はほどんとみられなかった。むしろ、低成長が続いたことがポンド相場を圧迫した面もあるようだ。ポンドは対ユーロで軟調に推移している。このあとのNY市場ではミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表される程度。週末は手掛かり難となっている。
ドル円は151円台前半での取引。東京午前につけた151.22近辺を安値にその後はじり高の動き。ロンドン時間には低下していた米債利回りが再び上昇、ドル円も高値を151.49近辺まで伸ばしている。10月31日につけた年初来高値151.72が意識される水準となっている。
ユーロドルは1.06台後半での取引。ロンドン序盤に1.0656近辺まで安値を広げたあとは、反発に転じている。足元では1.0690付近へと上昇。前日のパウエル発言後の下げを戻す動きとなっている。ユーロ円は161.30台に小幅売られたあとは上昇に転じており、高値を161.80台に伸ばしてきている。対ポンドでもユーロ買いが優勢。特段のユーロ買い材料は見当たらず。独債利回り上昇に反応したか。
ポンドドルは1.22台前半での取引。ロンドン早朝につけた1.2238近辺を高値に、その後は1.2207近辺までの下押し。足元では下げ一服。ポンド円はロンドン朝方の185.22近辺を高値に、序盤には184.82近辺までの下押し。足元では再び185円台に乗せている。ユーロポンドは0.8717近辺に下押しされたが、その後は0.8740台へと上昇。ポンド売り圧力が優勢になっている。この日発表された英GDPデータは予想を上回ったものの、前月比+0.2%、前期比横ばいと低成長だった。来週発表される英消費者物価指数の伸び鈍化予想が意識された面も指摘される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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