【これからの見通し】今週はドル高に円安の動きも加わる、金融当局者発言はパウエル議長に注目
【これからの見通し】今週はドル高に円安の動きも加わる、金融当局者発言はパウエル議長に注目
今週はドル高の動きが優勢。先週末の米雇用統計が弱い内容だったことがドル売りの動きを広げたが、その調整の動きが入っている格好。加えて、昨日は円安の動きも広がっていた。ドル円は再び151円台乗せとなる場面があり、再び政府・日銀の介入警戒水準に入ってきているようだ。
先週末の米雇用統計と、来週火曜日の米消費者物価指数の注目イベントに挟まれた週とあって、市場では各国の金融当局者の発言に注目が集まっている状況。米英欧の金融当局者はインフレが鈍化している現状を認識しつつも、いずれも利下げの議論については時期尚早と声を揃えている。インフレ目標達成はまだほど遠く、現状の高い金利水準を維持することが主眼となっているようだ。
これに対して植田日銀は、引き続き緩和政策をほどく姿勢をみせていない。YCCの修正は緩和策を継続するための微調整との認識だ。以前よりは緩和解除に向けた状況が整いつつあるとの内容もあったが、市場は円売りの手を緩めてはいない。先月は為替介入が実施されなかったことが公表された。一瞬の円相場急伸は、市場自体の神経質な値動きであったことが判明した。ただ、危険水域であるだけに、円相場が荒れる局面には念のため備えておきたい。
この後の海外市場で発表される経済指標は、南アフリカ製造業生産高(9月)、メキシコ消費者物価指数(10月)、米新規失業保険申請件数(10/29 - 11/04)、メキシコ中銀政策金利(11月)など。米新規失業保険申請件数がよほど市場予想から乖離した結果とならなければ、相場に対する影響は比較的限定されそうだ。市場予想は21.8万件と前回21.7万件とほぼ同水準となっている。
発言イベント関連の予定は多い。ビルロワドガロー仏中銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、ピル英中銀チーフエコノミスト、植田日銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、キャスリーン・セントルイス連銀暫定総裁、ラガルドECB総裁、そしてNY終盤にはパウエルFRB議長の発言機会が予定されている。きょうも要人発言をにらんだ相場展開となりそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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