ドル買い優勢、米債利回りが上昇 ドル円は150円手前に=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、米債利回りが上昇 ドル円は150円手前に=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。引き続き米債利回り動向をにらんだ展開となっている。米10年債利回りは4.80%台から4.87%付近へと上昇。ドル指数は再び10+21日線を上回っている。ドル円は149円台後半での取引を離れていないが、一時149.95近辺まで本日の高値を伸ばしている。ユーロドルは東京市場で1.06台に乗せたが、ロンドン時間に入ると上値が重くなっている。10月独Ifo景況感指数が86.9と市場予想や前回値を上回る好結果に一時ユーロ買い反応がみられたが、ドル高圧力には抗せず1.0566近辺に安値を広げた。ポンドドルは1.2176近辺を高値に1.2114近辺までほぼ一方通行で下げている。対ユーロのポンド売りも観測された。クロス円は軟調。ドル円が150円を付けきれないなかで、対ドルではユーロやポンドが下落しており、ユーロ円は158円台後半から158.50割れへと下落。ポンド円は182円台前半から181円台後半へと下落。欧州株や米株先物は長期債利回り上昇が上値を圧迫しているが、底堅さもみられて売買が交錯している。
ドル円は149円台後半での取引。東京市場からの狭いレンジ取引が続いている。東京午前につけた149.80近辺を安値に、ロンドン時間には米債利回り上昇とともに149.95近辺まで買われている。150円手前では売りが控えているもようで、値幅は限定的。
ユーロドルは1.05台後半での取引。東京午後につけた1.0607近辺を高値に、その後は米債利回り上昇に押されて軟化。10月独Ifo景況感指数が予想を上回ったことに一時買われたが、その後再び売られて安値を1.0566近辺に広げている。ユーロ円は対ドルでのユーロ売りとともに下落。158円台後半から一時158.50割れまで軟化した。ただ、対ポンドではユーロ買いが優勢となっている。
ポンドドルは1.21台前半での取引。東京午後につけた1.2176近辺を高値に、その後はほぼ一貫して売られている。ロンドン序盤には1.2114近辺まで安値を広げ、その後も上値重く推移している。ポンド円は182.50手前で上値を抑えられると181.60台まで下押しされている。ユーロポンドは0.8705付近から0.8725付近へと上昇。独Ifo景況感の強い結果を受けて、ユーロ買い・ポンド売りとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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