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FX/為替「ドル/円、150円の壁 149円台前半には下値支持」 外為どっとコム トゥデイ 2023年10月24日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年10月24日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼23日(月)の為替相場
(1):日本10年債利回り 10年振りの高水準
(2):米10年債利回りが5%乗せ
(3):米長期金利低下に転じる

▼23日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値の重い展開となりそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

23日(月)の為替相場


期間:23日(月)午前7時00分~24日(火)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本10年債利回り 10年振りの高水準

日本10年債利回りは0.86%台に上昇して10年ぶりの高水準を付けた。前週末に「日銀内でYCC(イールドカーブ・コントロール)の再修正論が浮上している」との観測報道が伝わったことも影響した。ただ、円相場の反応は限定的でドル/円は149円台後半で高止まりした。

(2):米10年債利回りが5%乗せ

米10年債利回りが時間外取引で2007年以来16年ぶりに5.02%前後へ上昇。ドル/円は149.99円前後へと強含んだが、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が強く150円台を目前に伸び悩んだ。

(3):米長期金利低下に転じる

米国債にショートカバーと見られる買いが入り長期金利が低下に転じるとドルが軟化。米10年債利回りが一時5%を超えたことで、ひとまず達成感が出たようだ。米長期金利の低下を受けてドル/円が高値圏から反落した一方、クロス円はユーロ/ドルなどのストレートドルが上昇した動きにつれて強含んだ。

23日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:上値の重い展開となりそう

昨日のドル/円は前日比-0.1%の小幅安。東京市場オープン前のオセアニア市場で150円台に乗せる場面もあった模様だが、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が強く、東京市場に入ると149円台後半で値動きが鈍った。欧州市場では149.99円前後まで強含んだが、「150円の壁」は健在でNY市場に入り米長期金利が低下すると149.55円前後まで押し戻された。なお、米10年債利回りは欧州市場で一時5.02%付近まで上昇して2007年以来の高水準を記録したが、NY市場では一転して4.83%前後まで低下した。米債市場でも10年金利に「5%の壁」が存在するようだ。
本日のドル/円は米長期金利の上昇一服で上値の重い展開となりそうだ。「150円の壁」を再び試す展開にはなりにくいだろう。とはいえ、下値には20日移動平均線(149.41円前後)や日足一目均衡表の転換線(149.37円前後)などのチャートポイントが並んでいる。149円台前半ではショートカバーが入りやすくなりそうだ。

注目の経済指標:欧米製造業PMI/サービス業PMI

注目のイベント:特になし

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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