【これからの見通し】今週はにらみ合いの一週間、材料多くも方向性出ず
【これからの見通し】今週はにらみ合いの一週間、材料多くも方向性出ず
今週のマーケットは多くの材料がでているものの、為替相場の方向性ははっきりとしない。各材料の強弱をにらみ合った展開となっているようだ。中東情勢については、バイデン米大統領がイスラエルを訪問した。イスラエル寄りの姿勢に変化はみられず、表面的には人道的措置についての言及がみられた。ただ、緊張状態が緩和されることはなく、きっかけ次第ではイランの介入といった地域的に拡大の可能性も指摘されている。中東での地政学リスクとあって、原油供給に対する不透明感が続いている。ただ、NY原油先物は89~90ドル台に高止まりしているが、9月末にみられた95ドルまでの急騰相場からは落ち着いた値動きとなっている。
昨日はパウエル米FRB議長の発言に市場が神経質な反応をみせていた。市場がFOMCの利上げ打ち止め観測を強めていることに対して、今後の利上げのオプションを残している点を強調していた。ただ、ドル買いの流れ形成には至らず。ドル指数は停滞している。
日銀会合の今月末に控えて、ドル円は米債利回り上昇とともに底堅く推移している。しかし、150円手前で上値を止められており、介入警戒感はかなり残っているようだ。今週は次回日銀展望レポートでの物価見通し引き上げに関する報道が流れ、一瞬円高の動きが強まる場面があった。ただ、すぐに円安水準へと戻しており、神経質な値動きとなっていた。米債利回り上昇とともに本邦の長期債利回りもじりじりと水準を上げてきている。1%のYCC上限水準を試すことは時間の問題かもしれない。
きょうは中東情勢のニュースをにらみながらの展開が続きそうだ。経済指標の発表はカナダ小売売上高(8月)が予定されている程度だ。発言関連では、あすからのブラックアウト期間入りを控えてこのあとの海外市場では、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁などの講演が予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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