ドル買い継続、ドル円は148円台後半へ上昇 ユーロ売り先行は一服=ロンドン為替概況
ドル買い継続、ドル円は148円台後半へ上昇 ユーロ売り先行は一服=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが継続している。ドル円は東京午後までの148.40付近での揉み合いから、ロンドン時間には上放れており、高値を148.66近辺まで伸ばしている。米債利回りの上昇、ユーロ売りによるドル買い圧力の波及などに加えて、植田日銀総裁や内田副総裁らが緩和継続姿勢を改めて示したことがドル円の上昇につながった。昨年11月1日以来の高値水準となっている。ユーロ相場は売りが先行。カザークス・ラトビア中銀総裁、ビルロワデガロー仏中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁などが過度な利上げに対する警戒感を示したほか、9月独Ifo景況感指数が一段と低下したことがユーロ売りを誘った。ただ、米債利回りとともに独債利回りも上昇し、ユーロ売りの動きは一服している。ユーロドルは一時1.0624近辺まで下落したあとは1.06台前半で下げ渋り。ユーロ円は158円台割れから157.76近辺まで安値を広げたあとは再び158円台を回復。ポンドドルはユーロドルとともに売りが先行し、1.2213近辺に安値を更新。その後は1.22台前半で下げ渋っている。ポンド円は181.50割れとなったあとは181.90付近へと反発している。英CBI発表の小売関連指標が前回の過去最低水準から改善した。ユーロ対ポンド相場は方向性に欠ける値動きが続いている。
ドル円は148円台後半での取引。東京市場で148.50手前までの値動きにとどまったあと、ロンドン時間に入ると買いが広がっている。148.50レベルを上回り、高値を148.66近辺に更新。年初来高値を更新するとともに、昨年11月1日以来のドル高・円安水準となった。米10年債利回りが4.44%付近から一時4.50%付近に上昇。緩和継続姿勢を示した植田日銀総裁や内田副総裁の発言も相まって日米金利差拡大観測がドル円相場を押し上げている。
ユーロドルは1.06台前半での取引。1.0650付近での揉み合いを下放れると、一時1.0624近辺まで下落。その後は1.06台前半で下げ一服。ユーロ円は181円台後半から一時181.41近辺まで下押しされたが、その後は181.90付近に高値を伸ばしている。対ポンドでは方向感に欠ける取引が続いている。独Ifo景況感指数が一段と低下したほか、ECB高官らが過度な利上げに対する警戒感を示した。
ポンドドルは1.22台前半での取引。1.2250付近から一時1.2213近辺まで下落したが、その後は1.22台前半で下げ渋りとなっている。ポンド円は181.80付近から181.50割れまで下落したあと、181.90付近へと反発。ユーロポンドは0.8680台から0.87ちょうど付近で売買が交錯。全般的にドル買い圧力が残るなかで、比較的小幅の値動きにとどまっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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