ドル円は朝方ドル安の場面も続かず、高値圏で週の取引終える=NY為替概況
ドル円は朝方ドル安の場面も続かず、高値圏で週の取引終える=NY為替概況
きょうのドル円はNY時間にいったんドル売りが強まり、148円を割り込む場面が見られた。昨日の海外市場で147円30銭台まで一時ドル売りとなり、147円50銭台まで戻して東京朝を迎えると、日銀金融政策決定会合での現状維持と、その後の植田日銀総裁会見での緩和姿勢維持を受けた円売りにロンドン市場午前に148円42銭を付けた。
148円30銭台を中心とした推移となってNY朝を迎えると、米債利回りの低下や、週末を前にした利益確定のドル売りなどに、148円を割り込むところまで売りが出た。
もっともすぐに148円を回復すると、ゆっくりとした上昇でロンドン市場朝の高値圏前後までドル高円安となっている。
ユーロドルなどでも朝はドル安となり、ユーロドルは1.0670台まで上昇した。昨日海外市場での高値を付けきれずに売りが入り、1.0640台で週の取引を終えた。ロンドン市場ではフランスPMIが予想を下回る弱さを見せ一時1.0610台を付けている。
ユーロ円は158円ちょうど前後での推移となった。日銀金融政策決定会合と植田総裁会見を受けた円売りにロンドン午前に158円20銭台まで上昇したが、フランスPMIの弱さに一転して157円40銭台まで下落と荒っぽい上下を見せた。その後はNY市場にかけて落ち着いた動きとなった。
ポンドドルも朝方はドル安に押され、ロンドン市場で付けた1.2230台から1.2280台へ上昇。ただ、昨日の英中銀金融政策会合(MPC)での据え置き決定などが重石となっており、上値が抑えられて、その後は再びポンド売り。直近安値をわずかながら下回り3月以来の安値となる1.2231を付けている。
対円では181円台後半を中心とした推移。対ドルでの上昇局面で182円台を付けたが、ロンドン市場朝の高値をトライするだけの勢いがなく、その後上値が抑えられた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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