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FX/為替「ドル/円、『148円手前の壁』を意識」 外為どっとコム トゥデイ 2023年9月15日号

マネ育チャンネル 

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年9月15日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼14日(木)の為替相場
(1):強い豪雇用統計も豪ドル買いは限定的
(2):中国人民銀 預金準備率引き下げを発表
(3):ECBはやや予想外の利上げ ユーロは下落
(4):強い米経済指標を受けてもドル/円の上値は重い

▼14日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:レンジ色の強い相場展開を見込む/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(木)の為替相場


期間:14日(木)午前6時10分~15日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):強い豪雇用統計も豪ドル買いは限定的

豪8月雇用統計は、新規雇用者数が6.49万人増(予想2.50万人増)となり、失業率は労働参加率が過去最高の67.0%に上昇したにもかかわらず予想通りに前月から横ばいの3.7%にとどまった。これを受けて豪ドルは一時買いが優勢となったが、雇用者数の伸びの大半がパートタイマーだったことから豪中銀(RBA)の利上げ再開期待は高まらず早々に失速した。

(2):中国人民銀 預金準備率引き下げを発表

中国人民銀行(PBOC)は預金準備率を0.25%ポイント引き下げると発表。PBOCは「引き下げは合理的で潤沢な流動性の維持を支えることが目的だ」と説明した。これを受けて人民元は軟化したが、中国の景気が下支えされるとの期待で豪ドルは強含んだ。

(3):ECBはやや予想外の利上げ ユーロは下落

欧州中銀(ECB)は主要政策金利を4.25%から4.50%に引き上げた。スタッフ予測では2023年と2024年のユーロ圏のインフレ率見通しを引き上げた一方、2023年から2025年にかけて各年の成長見通しを下方修正した。やや予想外の利上げでユーロは一時上昇したが、弱気な景気見通しを受けて下落に転じた。声明で「現在の評価を踏まえ、理事会は政策金利が十分に長期間維持されれば、インフレ率が目標に適時に戻るのに十分に資する水準に達したと考えている」と表明したことも利上げの打ち止めを想起させユーロ安につながった。その後、ラガルドECB総裁は「景気は今後数カ月、低迷が続くだろう」「経済成長に対するリスクは下方に傾いている」などと発言。利上げの打ち止めについては「金利がピークに達したかについては言えない」として明言を避けた。

(4):強い米経済指標を受けてもドル/円の上値は重い

米8月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(+0.1%)を上回り、自動車を除いた売上高も前月比+0.6%と予想(+0.4%)を上回った。米8月生産者物価指数(PPI)は前年比+1.6%と予想(+1.3%)を上回り、前月比では+0.7%と昨年6月以来の高い伸びとなった(予想+0.4%)。これらを受けてドル/円は147.56円前後まで上昇したが間もなく失速した。小売売上高とPPIの伸びはガソリン価格の上昇によるところが大きく、他の裁量的な支出は抑制されたとの見方がドルの上値を抑えた。なお、米新規失業保険申請件数は22.0万件と前週(21.7万件)からやや増加したが、市場予想(22.5万件)は下回った。

14日(木)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:レンジ色の強い相場展開を見込む

昨日のドル/円は147円台前半を中心に一進一退の展開となり、ほぼ横ばいの147.40円台で取引を終えた。147.00円台へとドル売りが先行したものの、米8月小売売上高や米8月生産者物価指数が予想を上回ったことで147.56円前後まで反発した。ただ、先週7日に付けた年初来高値(147.87円前後)が上値抵抗として意識される中、147円台半ば以上では戻り売りが優勢だった。

本日のドル/円は、「148円手前の壁」を突破できるかが改めて焦点となろう。東京市場では5・10日の仲値公示に向けた円売りの動きに注目したい。また、NY市場では米8月鉱工業生産や米9月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(注目は消費者インフレ期待)などの発表が予定されており、堅調な経済指標が続けばドル買いを促す可能性もある。
一方で、147円台後半では本邦当局による円買い介入への警戒感が高まるほか、週末を控えた持ち高調整や利益確定のドル売りが入りやすいと見られる。来週19-20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって、148円手前に並んだ売りオーダーをこなすのは難しいかもしれない。本日のドル/円は147円台前半を中心とするレンジ色の強い相場展開を見込んでいる。

注目の経済指標:米ミシガン大消費者態度指数

注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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