序盤にドル全面高も、動き落ち着き、週末前の調整が入る=NY為替概況
序盤にドル全面高も、動き落ち着き、週末前の調整が入る=NY為替概況
きょうのNY為替市場では序盤にドルが全面高となった。ドル円は145円70銭台まで一時上昇した。ユーロドルが1.0850を割り込み、1.0845まで下げらる展開。ポンドドルは1.27を割り込んで1.2689を付けるなど、ドルは全面高となった。
米債利回りが序盤に上昇。ベンチマークとなる米10年債利回りロンドン市場での4.21%台から4.28%に迫る中でドル買いとなった。もっとも、米債利回りの上昇は続かず、下げ始めると、ドル高も一服し売りが出る展開。中国不動産会社恒大集団の破産申請を受けたリスク警戒での債券買い(利回り低下)なども意識された。
米債利回り上昇一服をきっかけに、ドル全面高にも調整が入ると、米債利回りの利回り低下が落ち着いた後も、ドル売りが続いた。週末を前にこれまでのドル高円安で出来たドル買いポジションの整理が入ったと見られた。ドル円は一時145円を割り込み、144円93銭を付けた。ただ、144円台を積極的に売りに回るだけの勢いも見られず。すぐに145円台を回復すると、夕方にかけて145円30銭台まで買いが入った。
今日は目立った指標発表がなかったことに加え、発言なども見られず。来週のジャクソンホール会議への警戒感もあって、週末にかけては調整が入りやすい地合いとなっていた。
NY朝に1.0850を割り込んだユーロドルは、ドル高の調整もあって1.0880前後まで買い戻された。もっともそこからの買いが出てこないなど、上値がやや重くなっていた。
ポンドドルは朝のドル全面高での1.2689から1.2750超えまで上昇した。その後NY夕方にかけて1.2730台での推移となった。
ユーロ円はドル円の下げに157円60銭台まで下落。その後は買い戻しがはいり、158円10銭台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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