円売り圧力が優勢、欧州株や米株先物の反発で ドル円145円付近=ロンドン為替概況
円売り圧力が優勢、欧州株や米株先物の反発で ドル円145円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円売り圧力が優勢になっている。週明けのアジア・東京市場では、中国不動産大手の碧桂園(カントリーガーデン)が利払いできない事態に陥ったことがリスク回避の動きを広げ、香港・上海株とともに日経平均も下落した経緯がある。欧州序盤も株安の動きが先行したが、米株先物とともに次第に下げ渋っている。ロンドン時間にはリスク警戒の動きは一服している。ドル円は東京午後に144.70台まで下押しされる場面があったが、欧州株の反発とともに買われ、145円台乗せ水準に上昇している。ただ、東京午前につけた高値145.22レベルには届いていない。ユーロ円は158.20付近まで下落したあとは158.80付近へと上昇、東京高値158.85レベルに迫った。ポンド円は183.50割れから184.30台まで上昇。ただ、足元では上値追いの動きは一服している。ドル相場はドル買い一服となっている。ユーロドルは1.0920台から1.0960付近に反発。ポンドドルは1.2660台から1.2715近辺まで買われた。ポンドは対ユーロでも堅調に推移している。この日は目立った材料はなく、次第に動意薄の雰囲気もでてきている。
ドル円は145円台前半での取引。一時144.75近辺まで軟化する場面があったが、その後は欧州株の反発や原油先物の反発とともに再び145円台乗せへと買われている。リスク警戒の動きは一服している。本日これまでのレンジ144.66から145.22までのレンジ内にとどまっている。
ユーロドルは1.09台前半での取引。東京午後に1.0926近辺に安値を広げたあとは反発の動きに転じた。ロンドン序盤には1.0960近辺まで買われ、東京朝方につけた高値1.0961近辺に一時並んだ。その後は1.0950割れ水準へと買い一服。ユーロ円は東京午後に158.20付近まで下落したが、その後は反発に転じている。ロンドン序盤には158.80近辺まで買われ、東京高値158.85近辺に迫った。ただ、一気に上抜ける動きはみられず、高止まり状態となっている。対ポンドではややユーロは売られている。
ポンドドルは1.27付近での取引。東京市場でつけた1.2667近辺の安値からロンドン市場では1.27台に乗せた。一時1.2715近辺に高値を伸ばしている。ポンド円は183.50割れ水準まで下押しされたあとは、184.33近辺まで高値を伸ばした。その後も184円台を維持している。ユーロポンドは0.8630台から0.8610台へと軟化している。総じてポンドが堅調。今週水曜日には最新の英インフレ指標が発表される予定。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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