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ドル買い戻し ドル円は一時140円手前まで買い戻される=NY為替概況

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ドル買い戻し ドル円は一時140円手前まで買い戻される=NY為替概況

 きょうのドル円はNY時間にかけて買い戻しが強まり、一時140円手前まで買い戻された。前日は弱い米サービス業の景況感指数をきっかけにドルの戻り売りが強まり、ドル円も139円台前半まで下落。140円を再び割り込んでいたが、下値でのドル買い意欲も根強い中、ドル円は水準を維持している。

 一部からは、ドル円は今年に入ってから日米の長期ゾーン利回りの格差よりも短期ゾーンの格差とより密接に連動しているとの指摘も聞かれる。これは来週の日銀決定会合よりも、FRBの決定の方が大きな影響を与える可能性が高いことを示しているという。

 日銀の金融政策はイールドカーブコントロール(YCC)のもと、長期ゾーンの10年債利回りをゼロ近辺で抑制することに重点を置いている。しかし、今年に入ってからは日米の2年債利回りの格差のほうが、10年債よりもドル円の動きと高い相関関係があり、その意味では、来週は見送ったとしても、FRBのもう一段の利上げが期待される中で、ドル円は上向きの流れがもうしばらく続く可能性があるとしている。

 ユーロドルは戻り売りに押され、1.06ドル台に再び下落。1.06ドル台半ばから下が強いサポートとなっているようだが、その水準を再度試しそうな気配も出ている。

 先日発表の5月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)は予想を下回ったが、それを受けてECBの利上げへの期待値を見直す動きも出ている。しかし、今回のインフレ鈍化をトレンドと呼ぶには時期尚早だと指摘。ラガルド総裁もインフレがピークに達した証拠はないと述べている。ユーロ圏の経済減速を示す証拠は増えつつあるものの、ECBが賃金主導のインフレが新たに発生するリスクについて気を緩めるには、労働市場はまだ逼迫し過ぎている。

 しかし、ECBの政策金利のピークが9月ではなく7月前倒しになると考える理由は僅かながら増える中、マーケット・ウォッチャーはこの夏も警戒を怠らないはずだという。

 ポンドドルも戻り売りに押され、一時1.23ドル台に下落する場面が見られた。21日線で上値を抑えられた格好となっており、戻り売りの流れが続いている。100日線が控える1.23ドルちょうど付近を試しに行く展開となるか注目される。

 市場からは、最近好調だったポンドが下落する可能性が指摘され始めている。英国が金利や輸入物価の上昇に対処する能力について悲観的であるにもかかわらず、ポンドはスイスフランと並んで最も好パフォーマンスの通貨となっている。しかし、今後はそれが弱まる可能性があるという。

 欧州への資本還流が顕著な一方、英国への投資需要が低調なことから、ポンドの評価はユーロに対して説得力がない。また、ドルの利回りが良く、安全志向の流れもあるため、ドル高が進み、ポンドドルに打撃を与えることが予想されるという。さらに、市場が来年を見据える中で、英政治的不確実性が高まる可能性もある。来年は総選挙が行われるとみられている。ポンドドルは来年の第2四半期までに1.17ドルまで下落する可能性もあるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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