ドル買い優勢、前日からの流れ継続 ドル円は137円台乗せ=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、前日からの流れ継続 ドル円は137円台乗せ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。前日NY市場で米小売売上高が発表されたあとの流れが継続している。ドル円にとっては新発長期債利回りが低下したことが円売りにつながった面も指摘される。ロンドン時間に入るとユーロやポンドがドル買いを主導。ユーロドルは1.08台後半から1.0820付近へ、ポンドドルは1.24台後半から1.2420付近へと安値を広げた。ドル円は137.00付近の売り注文で売買が交錯したあと、137円台乗せから高値を137.17近辺まで伸ばした。ただ、137円台では売りに押されており137円挟みで売買が交錯している。クロス円はまちまち。ユーロ円は148.60台に高値を伸ばしたあとは148.10台まで一時反落。一方、ポンド円は170円台前半での揉み合いから170.70付近へと底堅い値動き。ユーロポンドは買い先行も、その後は売りに押されており、足元ではポンド買いに分がある。ハント英財務相やベイリー英中銀総裁などがインフレ抑制に強い決意を示したのに対して、デコス・スペイン中銀総裁は「ECBの引き締めサイクルの終わりに近づきつつある」との認識を示していた。
ドル円は137円付近での取引。東京市場で136円台前半から半ばへとじり高となったあと、ロンドン時間にかけては買いが勢い付いた。137.00レベルでは売り注文との攻防戦がみられたが、上抜けると一時137.17近辺まで高値を伸ばした。5月2日以来のドル高・円安水準となった。その後は再び売買が交錯している。
ユーロドルは1.08台前半での取引。東京昼にかけてつけた1.0874近辺を高値に、その後は上値重く推移している。ロンドン時間に入ると1.0850割れから一時1.0821近辺まで安値を広げた。その後の戻りは限定的。ユーロ円は東京市場からの買いの流れを受けて朝方に148.66近辺に高値を更新。その後は売りに押されて148.10台まで反落した。対ポンドでは買いが先行したが、次第に売りに押される展開となっている。デコス・スペイン中銀総裁は「ECBの引き締めサイクルの終わりに近づきつつある」との認識を示していた。4月ユーロ圏消費者物価指数・確報値は速報値から変わらずの前年比+7.0%だった。
ポンドドルは1.24台半ばでの取引。東京午後からの軟調な流れを受けて、ロンドン序盤には1.2422近辺まで下押しされた。しかし、その後は買戻しが優勢となり1.24台半ばから後半をうかがっている。ポンド円は下に往って来い。170円台後半から一時170.10付近まで下落も、その後は170.70付近に高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8720付近まで買われたあとは、0.87台割れへと反落。足元ではポンド買いが優勢になっている。ハント英財務相やベイリー英中銀総裁などがインフレ抑制に強い決意を示した。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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