一時ドル売り優勢も続かず=ロンドン為替概況
一時ドル売り優勢も続かず=ロンドン為替概況
ドル円が136円ちょうど前後での推移から135円70銭割れを付けるなど、ロンドン午前はドル売りが優勢となった。米債利回りの低下などがドル売りにつながった。ユーロドルは朝方1.0860台を付けた後、ドル安の流れに2営業日ぶりの1.09台まで上昇した。15時発表の英雇用統計がかなり弱めに出たことで売りが出たポンドドルも、ドル安の流れに下げ分を戻すなど、ドルは一時全面安となった。
その後ドル円は135円90銭台まで上昇。一方向の動きに慎重姿勢が見られた。ユーロドルも。1.09台を維持できず、1.0905前後を付けた後1.0880前後までユーロ売りが入った。
英雇用統計は失業保険申請が予想を大きく上回ったことに加え、失業率の悪化などが見られる弱めの結果となった。英中銀による追加利上げ期待は継続しているものの、慎重な見通しがやや強まる形でポンド売りとなった。ポンドドルは東京市場での1.2530ドル前後での推移から1.2470割れを付けた。もっともドル全面安基調の中で下げ分を解消すると、下を打った参加者の損切などを巻き込んで1.2550手前まで上昇した。
東京市場で今月の金融政策会合の議事要旨、中国経済指標の弱い結果などに売りが出ていた豪ドルは、ロンドン勢の傘下でもう一段の売りが入り。1豪ドル=0.6660台を付けた。しかしドル全面安の動きに一時0.6690ドル台まで買い戻された。その後ドル安一服に0.6670ドル前後を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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