米PMI受けて一時ドル急騰=NY為替概況
米PMI受けて一時ドル急騰=NY為替概況
きょうのドル円は NY市場の朝に発表された4月の米PMI速報値が予想に反して3月から改善されたことで、ドル高が強まった。製造業は前回の49.2から49.0への鈍化見込みが、好悪判断の境となる50を超える50.4となった。サービス業は52.6から51.5への鈍化が見込まれていたが53.7となった。SVB破綻の影響で景気鈍化懸念が広がるとの見通しであったが、景況感の強さを印象付ける格好となった。
ロンドン市場午前に134円台を回復した後、一転してドル安となり、今日の安値133円55銭を付けた後、ほぼ安値圏で指標を迎えると、134円台を回復して、さらにドル買いが続き134円49銭まで上値を伸ばした。ユーロドルが1.0990ドル台から1.0940ドル台、ポンドドルが1.2420ドル台から1.2370ドル割れを付けるなど、ドル高が目立った。
もっともユーロドル、ポンドドルはすぐに買い戻しが入った。高値圏で少しもみ合ったドル円も、対ユーロなどでのドル売りもあって調整が入った。134円台を維持しての推移となったが、少し上値が重くなった。週末を前に積極的なドル買いを手控える動きも見られた。
ユーロドルは米PMI後の下げ分をいったん完全に解消した。1.10超えでの買いにやや慎重となっていたが、下値しっかり感が強い展開となった。
ユーロ円はロンドン市場の146円40銭手前から一時147円57銭を付けた。その後はドル円の調整もあって少し下げ、147円台前半での推移となった。
ポンドドルはロンドン市場で1.2380ドル台を付けた後1.2420ドル台まで上昇して米PMIを迎え、ロンドン市場の安値を割り込んで1.2367ドルを付けた。しかし、下げ分を解消して、その後はポンド高となり、1.2440ドル台を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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