投資家は今年ではなく、すでに24年のドットプロットを参照して取引=NY為替
FRBが過去数十年で最も野心的な政策引き締めが間もなく終了することに投資家が備える中で、為替市場はドル売りが優勢となっている。その動きに対して、ユーロと円、長期国債(利回り低下・価格上昇)が最も利益を得る立場にあるとの指摘も出ている。
前日発表のFOMC委員の金利見通しは予想以上にハト派的で、今年末の予想中央値が5.125%(5.00-5.25%を示唆)となった。年内あと1回利上げを行って、利上げサイクルの一旦停止の可能性を示唆している。
ただ、投資家は今年のドットプロットではなく、すでに2024年のドットプロットを参照して取引を行っているという。短期金融市場では2024年末までに、ターミナルレート(最終到達点)から合計で約0.60%ポイントの利下げを見込んでおり、これはFOMC委員が来年末に想定しているドットプロットの中央値4.375%(4.25-4.50%示唆)とほぼ一致するという。
USD/JPY 130.99 EUR/USD 1.0882 GBP/USD 1.2310
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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