いまはECBが最もタカ派色が強いか=NY為替
きょうも為替市場は前日のFOMCを受けてのドル売りが続く中、ユーロドルは堅調な動きが続いている。ロンドン時間の朝方に1.0930ドル近辺まで上昇する場面も見られ、2月に一時到達したものの、維持できなかった1.10ドルを再び試しに行くか注目も展開が見られている。
前日はFOMC、本日は英中銀が政策を発表したが、利上げの一時停止が視野に入りそうな雰囲気が強まっている。英中銀は意外にタカ派な印象ではあったものの、利上げ停止が近いとの市場の見方を大きく変化させるものではない。
その点、ECBは先週の理事会でガイダンスを見送ったものの、市場では利上げ期待が依然として根強い。金融システムへの懸念が完全に後退すれば、大幅利上げの復活も有り得るとの見方も一部では出ている。現時点で主要中銀の中でECBが最もタカ派色が強いのかもしれない。その意味ではユーロには買い安心があるのかもしれない。
EUR/USD 1.0895 EUR/JPY 142.51 EUR/GBP 0.8840
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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